Jツアー第8戦目となる「全日本実業団西日本サイクルロードレース大会」が、20日広島県立中央森林公園で開催され、伊勢 直人、丸本 悠太、伊藤 翔吾、皿屋 豊、笹井 秀治、日置 大介、江下 健太郎、津末 浩平の8選手が出場しました。
例年、全日本選手権が行われるアップダウンのあるサイクリングロードを10周する123km。選手たちにとってはお馴染みコースです。レース前には、栂池 に出場していなかった選手たちに新しいヘルメットが配られました。おニューのヘルメット、カラーリングがかっこいいですよ。
梅雨時期なので雨が心配されましたが、雨は降らず蒸し暑く、風が吹く曇り空の中レースが行われました。来週はこのコースで全日本選手権が行われるため、プ ロチーム選手たちも気合十分です。レースは、スタート直後からヒートアップ。逃げがすぐにでき、その中に伊藤選手と江下選手が入りこんだのですが、プロ選 手たちのパワフルな走りに対応できず。先頭は有力プロの選手たち8人が入り、3周目で集団との差は1分40秒まで広がりました。
Team MASSAも集団の前方に出て、ペースアップを開始。すると、4周目で集団はバラけはじめ、先頭グループに日置選手、遅れて伊勢選手が続き、第2グループ には伊藤選手、江下選手、丸本選手が入る形に。5周目で好調と思われた伊勢選手がペースダウンし、第2グループからも遅れてしまいました。逃げグループも バラバラになり、7周目にはメンバーがガラッと変わり、9人の先頭グループに日置選手が入り、35人の後続グループに伊藤選手、丸本選手、江下選手の3人 が入るTeam MASSAとしてはいい展開となりました。しかし、この周でいい走りをしていた若手の丸本選手が痛恨のパンクに!!ニュートラルカーでホイル交換するもタイムロスは免れず…。その後、追走グループへの戻ることはできませんでした。
8周目で、先頭は4人、2人、3人と別れてしまい、日置選手は3グループ目。1分30秒遅れで追走集団がつくものの、後半のペースアップで伊藤選手、江下 選手も遅れてしまいました。
レースの方は、逃げグループにいた野寺選手(シマノレーシング)と追走グループから追いついた畑中選手(シマノレーシング)がワンツーフィニッシュを決 め、全日本選手権で引退を表明している野寺選手にとって、最後となる実業団レースを有終の美で終えました。
レースを終えた選手たちに話を聞いたところ、逃げていた日置選手は、「逃げのグループ、最初はちょっと回っていたけれど、すぐに掛け合いになってばらばら になってしまった。ローテーションがうまくいかなかった。あと1周くらいみんなで回ってれば、決まってたんじゃないか?すぐに掛け合いになったのできつ かった。今日は先週に比べて踏めてた。また逃げきれずに残念。来週頑張るわ!」と調子はまずまずの様子。ただ来週の全日本ですが、土曜日も仕事かもしれな いとのことで大変そうです。
地元広島出身の伊藤選手は、「1周目は江下さんと先頭付近を走り、逃げに反応できる位置で三段坂に入りました。数人が抜け出した時に後のことを考えてしま いました。有力チームを含む逃げが決まり、このままではレースが終わってしまうと思いました。伊勢から3周目の上りでペースを上げ、丸本と3人で抜け出す 話があり、3周目の上りで前に出ました。4周目にアタックがかかり、頂上で15人くらいが先行。自分は少し遅れて下り始め、下りの途中で追いつきました。 ホームストレートに入る前に後ろから20人くらいが合流。後半、8周目の坂で切れました。最終的に集団にも付けていないので話になりませんが、1周目の逃 げができた時、前を走っていた自分がいくべきでした」と、最初の逃げに入れなかったこと、最後まで残れなかったことを悔やんでました。
長野からやってきた江下選手は、「スタートアタックで、ぼくと翔吾は前にいたんですけど、そっからもう一段行かれて、いや〜あのスピードは…。逃げが出来 てしまいました。大集団の時は4人でレース状況を見ていたんですけど、上がったり下がったりして行くうちに、我々も一人ずついなくなってしまいました。 100kmくらいで足が止まってしまって、ラスト3周で丸本がいなくなって、僕が切れて、翔吾が切れて。日置君だけ前でいい展開していたから、僕らは休め てたんですけど、やっぱり距離的なのと時間的なので遅れてしまいました。みんな、補給が多分失敗したんじゃないかな?暑かったから、本当はもっとカロリー のあるゼリーとか取らないといけなかったんだと思います。これで、集団で完走できないのは力不足ですね。自分も含めてチーム全体として、ベースアップが必 要ですね。その練習をしないと。来週の全日本は、今日みたいな甘っちょろい展開じゃないと思うので、僕らはいかについて完走するか、最初に終わる勢いでで も動くか、優勝争いできる実力のある選手はいないので、それぞれ個人の動きで動いていいと思います」と、レースの厳しさを話してくれました。
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レース前「今卒論で大変なんです」と言っていたにもかかわらず、なかなか走れていた丸本選手。パンクさえなければ…と悔やまれるところですが、本人は「パ ンクしたのは、残念ですね。調子は良かったんですけど、最初ちょっと動きすぎてて、疲れたのは分かってたので、自分のペースで走ろうと思っていたら、パン クしてしまいました。最後の局面で勝負したかったですね。今日は運が悪かったんで、来週は運がいいことを願いたいです。パンクして完走できたのは一つの成 果だと思うので、来週頑張りたいと思います。地獄のようですけど、楽しみです」と、来週に向けて前向きです。全日本は土曜日に開催されるU23のレースに 出場します。
徐々にリタイア組から脱却している皿屋選手は、「集団に食らいついて行きたいと思ったんですが、またもや…。完走になるんですかね?何とも情けない結果な んですが、一歩ずつやるしかないんで、今後も引き続き頑張って練習したいです。毎回、レースを追うごとに残っている時間が長くなっているので、課題も自分 では見えているし克服するように頑張りたいです。課題は、ペースがアップした時について行けなくなるので、パワーとインターバルなんです。全日本には出ず に、次は国体予選に出場します。次のレースまで時間が空くので、しっかり練習したいと思います」と、今回は無事完走。少しずつですが進歩の途中なので、今 後は課題をクリアーして勝負に絡んでもらいたいものです。
予想外に不調だった伊勢選手は、「アタックで日置さんと僕は行けたんですけど、失敗ですね。今日は辛かったです。このコース走って3年ぶりぐらいに辛かっ たです。なんで、自分は自転車に乗って走ってるんだろうって思うくらい辛かったです」と前半は動けていたけれど、後半かなり辛かったようでした。もうリタ イヤかと諦めてたみたいなんですが、最後まで走り抜きました。
今回のレースを振り返って三船監督は、「日置が行ったってことは、後ろは楽できるはず。完走はできたけど、ゴールで誰も前にいなかった。最後どういう状況 であれ、成績に結び付けてないので、オレは評価できないかな?逃げた日置の走りは評価していいけど、それを利用できなかったチームメイトは評価に値しない と思う。日置にしても、あのボリュームの逃げなら、自分がどこで手を抜いてどこで動かないといけないかという点で、若干ズレていたと思う。まだまだ他に動 けたんじゃないかなと言うのが強くある。厳しい言い方かもしれないが、できると信じているのであえて点数をつけるなら30点くらいやな。次は、全日本の次 の週のみやだロードレース。スタッフが行けそうにないので、逆にきっちりサポートして欲しいなら、選手として成績を残す気持ちでやって欲しい。全日本の後 の仕切り直しと言うことで、いい成績を残してくれることを期待しています」と厳しいコメントながら、今後のレースで彼らならきっとやってくれると期待をか けています。
月曜日から愛媛県で合宿があり、仕事などの都合上、江下選手と伊勢選手、前半だけ丸本選手が参加しています。来週は日本一を決める全日本選手権。優勝する ことはチーム的には厳しいですが、できるだけ上位狙いで戦いますので、熱い声援よろしくお願いします。
【レース結果】
1.野寺 秀徳(シマノレーシング)3時間08分36秒
2.畑中 勇介(シマノレーシング)+00秒
3.鈴木 真理(シマノレーシング)+07秒
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24.日置 大介 +6分02秒
33.伊藤 翔吾 +9分09秒
40.江下 健太郎 +10分26秒
41.丸本 悠太 +10分38秒
55.皿屋 豊 +20分23秒
57.伊勢 直人 +24分49秒
リタイア:津末 浩平、笹井 秀治
Photo/Text:岩佐千穂(チーム広報)