6月28日に広島森林公園で行われた全日本選手権ロード(エリート)に、下記の3人が出場しました。
津末浩平
伊藤翔吾
伊勢直人
津末はジュニア時代に日本チャンピオンを獲得しており、昨年はクラブチームの選手で完走した2人のうちの1人。
伊藤は広島出身と言うことで地元、伊勢は熊野以降は好調を維持しており、3人ともに期待できる状況でレースに挑みました。
今回はツールドフランス出場が決定している新城選手(ブイグテレコム)、スキルシマノのメンバーとしてオランダで活動する土井雪広、その他にもディフェンディングチャンピオンの野寺や鈴木のいるシマノレーシング、海外での活動で成績を残しているエキップアサダなど、スタート前からレベルの高い、そして話題性の高いレースとなりました。
距離がほぼ200キロと言う長丁場のためか、序盤は比較的スロースピードで始まりました。
1周目を終えて集団を見ると津末選手がおらず、大きく遅れて通過。
2周目にはレースを去ってしまうことに。
2キロ地点で前で落車した選手の影響で脛やひざを強打。まともに歩くことも出来ないほどでした。
残る2人には無線を通じて指示を出したり状況を伝えました。
2人ともに非常にリラックスした状態で走っているようでした。
菊池選手(エキップアサダ)が集団から抜け出し、そして畑中選手(シマノ)が合流し2人がリードしていきます。
伊藤と伊勢には冷静を見て、とにかく後半に備えて飲み物や食料をきっちりと補給することを指示しました。
ラスト5周
優勝を狙う選手はここまでのスローペースをを考えれば、そろそろ本気で動いて来ると判断。
最後のエネルギードリンク、そして氷を詰め込んだ水の入ったボトルを渡して体を冷却。そして来るべき時に備えました。
ラスト3周で一気にスピードアップ。集団も力亡き者を一気にふるいにかけ、ここで伊藤が思った以上に消耗していたのか脱落。どうやらハンガーノックに軽い熱中症。
伊勢は20人ほどに減った先頭グループに。見ている限りはまだもう少し余裕はありそうですが、このプロレベルの距離と強度で、一気に崩壊してもおかしくないと判断。何度も何かアクションを起こすのではなく、確実に展開を理解して何をするかを指示しました。
ラスト1周に入るところで15人ほどのグループは2つに分裂。
伊勢は第2グループに。10秒ほどのタイム差なので一気に追いつくよう指示。
なんとか前に合流し、そのあと後続も合流して再び15人ほどに。
最後は集団もばらばらになり、7人でのスプリント。
伊勢はその1分ほど後ろ、11位でのフィニッシュとなりました。
日本一を決める全日本選手権、非常に厳しい戦いとなりましたが可能性を感じることは出来たと思います。
伊勢はUCI登録のチーム(プロツアーチーム、コンチネンタルプロチーム、コンチネンタルチーム)、そして実質コンチネンタルチームのニッポを除いた選手の中では最高位でした。
多くのコンチネンタルチームの選手よりも好成績で走ることができ、チーム1年目としては上出来だったと思います。
シーズン前半を終え、チームマッサは実業団レース、全日本選手権である程度の評価を受けたと思います。
もちろんそれはトップチームからすれば「まだまだ」のレベルかもしれませんが、限られた活動資金、そして限られた人材の中では十分戦ったといって過言ではないでしょう。
シーズン後半には実業団の主要レースがまだまだ続きます。
そして国内の主要レースに招待されるような、招待されても参加するだけではなく、十分戦えると言うことを証明できるようアピールしていきたいと思っています。
選手はじめスタッフ一同、レース会場などでの皆さんのご声援に非常に勇気づけられています。
これからも頑張っていきますので、今後ともご声援よろしくお願い申し上げます。
6月28日 第12回全日本自転車競技選手権大会ロードレース(196.8km)
1位 西谷泰治(愛三工業レーシング) 5時間22分42秒
2位 宮沢崇史(アミーカチップス・クナウフ) 同タイム
3位 野寺秀徳(シマノ) 同タイム
4位 新城幸也(Bboxブイグテレコム) 同タイム
5位 鈴木真理(シマノ) 同タイム
6位 土井雪広(スキルシマノ) +2秒
11位 伊勢直人 +1分14秒
リタイヤ
伊藤翔吾 残り2周
津末浩平 残り14周
三船雅彦
集団の先頭を走る伊藤。
広島出身の彼にとって、この広島森林公園でのレースは常に大きな声援をうけ、大きなプレッシャーを背負って走っている。(Photo:hidekai TAKAGI)
熊野、西日本実業団、そしてこの全日本選手権と、レースごとに強さを増している伊勢。
この日も国内トップ選手にまったく引けを取らない走りで後半を迎えた。(Photo:hidekai TAKAGI)
天気予報が大きく外れ、この日は終日晴れ。
蒸し暑く補給にも気を遣う。
毎周回冷たいドリンクが渡される(Photo:hidekai TAKAGI)
この全日本に1年のピークを合わせて挑んだ津末だったが、1周目で他の選手の落車の餌食になるという、まさかのリタイヤ。