西日本チャレンジサイクルロード。
国内ロードレースシーズンの本格的なオープニングレースであり、そしてチームにも私自身監督にとっても初レースとなった。
広島森林公園周回コースを3周回で争われたアンダー23のレースには伊勢と岸本が参加した。
アンダー23のレベルも決して低くはなく、入賞するのも簡単ではないが、エリートのような難しさはない。
昨年から徐々に力をつけつつある伊勢には、このレースに勝てるレベルにはあるという判断で、自分の状況を冷静に判断しながらレースを進めさせ、そして若い岸本には勝つためにはどういう動きが必要かと言うことを考えて走るように指示し、細かなところは個人の判断に委ねることにした。
1周を終えたところで30人ほどの集団。その中に2人とも入っている。
優勝候補と言われる選手たちの動きに対して、自分たちがどう動くのかが見ものだ。
2周めの後半、ラスト1周に入るところで岸本がペースアップし伊勢が合流。その後に相川(BS)、野中(鹿屋体育大)の4人で少し抜け出る。
しかしこの動きはシマノに新規加入した阿部が強力な引きで勝負を振り出しに戻すも、相川が単独で抜け出して逃げ切り。
伊勢は9位、岸本は13位だった。
14人ほどに絞られた先頭争いに2人とも入れたものだが、そこから進めることが出来なかった。
エリートには辻本を除く7人がスタート。
有力チームがツールド台湾のためにほとんどがエントリーしていないことを考えると、好成績を残すことは可能だしチャンスと考えるべきだろう。
チームをまとめる津末に伊藤、そして小笠原に成績を狙って進めるように指示する。
1周めから比較的速いのか、集団は30人ほど。既に半分の選手は集団から離れている。
津末、伊藤、小笠原、斉藤、笹井が集団にいるものの、竹浪、藤本は離れている。
1周目の登りでペースが上がり、集団は分裂したようだ。
その後笹井も前から遅れてしまう。
2周目の登りで7人が抜け出す。
狩野・島田(シマノ)
品川・鈴木(愛三)
真鍋(ニッポ)
長良(グランデパール播磨)
そして伊藤。
集団はその後ろ10秒ほど。
この7人のメンバーを見れば明らかに伊藤が不利。
集団のメンバーに追うように指示する。ここが今日一番のターニングポイントになると判断したため、指示を出す。
だがここで動けなかったことが今日のすべてを決定付けたと言っていいだろう。
その後伊藤は先頭グループから単独で千切れてしまい、勝負からチームは脱落。
先頭グループ6人に対して後続は13人。そのうち津末、小笠原、斉藤、そしてさっきまで先頭グループにいた伊藤の4人が集団にいる。
もちろん追走グループでは一番メンバーがいるし、何よりも追わなければいけない立場だ。
ここでの判断も遅れてしまい、結局「勝負」をすることなくゴールを迎えた。
チーム内では津末が集団から少し抜け出して7位、小笠原が10位で2人が入賞、残る2人も11位(伊藤)12位(斉藤)と言う結果だった。
悪いかと言われれば悪くはないだろう。
昨年までこの位置でほとんどの選手は走れていないし、昨年よりも皆レベルアップしているのは確かだ。
だが好位置で展開できていたことを考えると、課題を多く感じたというのも事実だ。
そんな1ステップ上のリクエストを感じしてしまえるだけのポテンシャルを持つだけに、次回以降の結果に期待していきたいと思う。
まずは無事にチームがスタートしたことにホッとし、チームの始動に関係しているすべての方たちにお礼申し上げます。
チーム監督:三船雅彦
スタート前に選手のマッサージを施す尾崎マッサー。
彼のおかげで合宿での負傷者もなく、無事に初戦を迎えられた。
チームの記念すべき初戦を走るのは伊勢と岸本のアンダーコンビ。
岸本(写真)はチーム最年少の21歳。
この日を最後に拠点を関西へと移し、強くなるために突き進む。
この日は家族も応援に駆けつけた。
2年前のツアーオブサウスチャイナシーからメキメキと力をつけている伊勢。
このレベルのレースであれば勝っても不思議ではない。
ラスト1周へと向かうホームストレート。
岸本が仕掛けて伊勢が追従。
いい形でラスト周回へと突入する。
伊勢9位、岸本13位と言う結果。
やるだけはやった、動いた結果だから仕方ない。
だが追いつかれたとき本当に限界だったのか?
もう一歩は出なかったのだろうか・・・
それはこれからのシーズンが教えてくれるだろう。
今大会もっとも強敵となるのは狩野選手(シマノ)だろう。
スタート地点、その狩野選手の横に並ぶのは津末キャプテン。
この日優勝した品川選手と鈴木選手の愛三勢。
表彰ではシマノ3人、愛三3人とトップチームは全員がトップ10入り。
津末の7位、小笠原10位とチームも2人を表彰対象に送れたことは決して悪くはない。
これを今後に繋げる事のできる成果にして欲しい。
優勝候補の一人である真鍋(ニッポ)
狩野に真鍋、そして愛三の2人を含んだ逃げをみすみす逃したと言う事実は、重く受
け止めないといけないだろう。